インターユース堺では、2018年度、8月8日(水)~16日(木)の日程で、台湾に7名の青年を派遣しました。
これに先立ち、8月3日(金)に市長表敬訪問と出発式を行いました。竹山堺市長からの激励に、団員も、堺市の代表としてできるだけ多くのことを学ぶとともに、現地の方との意義ある交流をしてこよう、という決意がみなぎっていました。
現地での9日間の活動では、台湾原住民族※との交流を通して、原住民族に関する人権問題やエンパワーメントについて学びました。原住民族の方が、アイデンティティを取り戻すための運動を行うだけでなく、コミュニティの魅力を高め、若者に自分たちの民族に対する誇りをもたせ、伝統・文化を後世に伝えていく姿を見せてもらいました。重い雰囲気ではなく、前向きなエネルギーにあふれる活動は、団員に様々な「気づき」を与えてくれるものでした。
現地に行かなければわからないこと、現地の方々の温かなもてなし、日本語を交えての歓迎に深く感動することもありました。人が人とつながることの大切さを知る良い機会を提供するとともに、事務局にも「気づき」がありました。
また、同年代の青年との交流を通して見えた、原住民族の若者たちの民族に対する誇り、アイデンティティを大事にする姿は、団員が自分自身のことを考える良い機会となりました。ここで学んだことは、団員の今後に活かされていくと思います。
今回の活動に際して、ご協力・ご支援いただいた皆さまに、お礼申し上げます。ありがとうございました。今後も、社会に貢献できる青年の育成に力を注いでいきます。
※「原住民族」という言葉は、差別的な意味を含むので、一般的には「先住民族」という言葉を用います。しかし、中国語において「先住民族」は「すでに滅んでしまった民族」という意味を含むので、現地も含め、「原住民族」という表現を用いています。