- 2017年11月7日(火)~8日(水)
- 「宗教部会 役員現地研修会」
- 富山県立イタイイタイ病資料館
- 美浜原子力PRセンター
宗教部会役員の人権意識の向上と人権啓発活動の一層の推進を図ることを目的に、富山県立イタイイタイ病資料館と、福井県の美浜原子力PRセンターを視察訪問しました。
イタイイタイ病資料館では、ジオラマや映像・音声技術を駆使した展示を通して、その恐ろしさや美しい自然を再び取り戻すための取組みを学びました
そして、語り部(祖母がイタイイタイ病の患者だったそうです。)の方からは、子どもの頃に見た患者の様子や、住民と地元企業との裁判の経過等、貴重な体験を聞くことができました。
美浜原子力PRセンターでは、講話として原子力発電の仕組みや現在の稼働状況、美浜町に発電所が誘致された経緯等のお話を聞きました。
また、安全対策として従来のものに加え、福島第一原子力発電所での事故以降の取組みについて、ご説明いただきました。
私たちが学んだこと
- 当時原因がわからず、イタイイタイ病は、「風土病(その地域特有の病気)」や「業病(悪い行いの報いとして受ける病気)」であるといった根も葉もない噂が広がり、患者の家族も雨戸を閉め切り、隠そうとしたそうです。
事実を確認せず、悪い噂によって差別が生じ、その結果苦しい思いをされる方がいることはあらゆる人権問題に通じています。 - イタイイタイ病を始めとした公害問題を私たちの身近な問題として捉え、同じ過ちを繰り返さないようその歴史を風化させないことが大切です。
- 原子力発電の是非について問われている今、エネルギーの安定供給、経済性、環境保全だけでなく、安全確保や使用済燃料をいか後世へ引き継ぐかを一人ひとりが考えなければなりません。