- 2017年8月17日(木) 13時00~14時40分
- サンスクエア堺 サンスクエアホール
「複合差別と人権」
- パネリスト:中田 理惠子(なかた りえこ)さん(部落解放同盟大阪府連合会 堺支部長)
- 小田 多佳子(おだ たかこ)さん(NPO法人堺障害者団体連合会 理事長)
- 李 節子(り せつこ)さん(長崎県立大学シーボルト校大学院 教授)
- コーディネーター:山口 典子(やまぐち のりこ)さん(堺市女性団体協議会 委員長)
今年で38回目となる人権教育推進協議会全体研修会は、「複合差別と人権」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
複合差別とは、性別、障がいの有無、外国人…と、平等に扱われない要素が二重三重に重なった差別のことを言います。パネリストから、「世帯収入が低いほど、特に女性は大学への進学をあきらめざるを得ない」「障がいのある子どもがいるのだから働かなくてもいい、という周りからの視線を感じた」などの現状を踏まえ、「私は私らしくありたい」との思いや、人は一人の人間として尊厳ある生き方を保障できる社会であってほしい、という意見が出されました。
また、研修後半は、李教授から「性暴力被害(人権侵害)複合リスク(危険性)」をテーマに、性暴力もまた、社会的な孤立や性別による不平等など、複数の要因の重なりで危険性が大きくなることなどを学びました。
私たちにできること
- 差別があるのは当事者だけの問題ではなく、社会の問題であることを知りましょう。
- 「私は私でありたい」と思うことは素晴らしいことです。
- 差別の要素が2重にも3重にも重なった時(複合差別)、息苦しさは足し算ではなく掛け算で大きくなることを知っておきましょう。
- 暴力は絶対だめ。どんな理由も理由にはなりません。
- 戦争・紛争だけでなく、災害時にも性暴力の危険が高まることを知っておきましょう。