- 2017年5月18日(木)13時30分~16時
- サンスクエア堺、サンスクエアホール
「働くものの命と健康を守るために」
- 講師:川人 博(かわひと ひろし)さん(川人法律事務所 弁護士)
堺市人権教育推進協議会2017年度総会に並びに第1回全体研修会
企業部会会員事業所の代表の方のご参加いただき、各議案に対しての審議と承認をいただきました。
引き続いて第一回全体研修会を実施しました。
歴史的に見ても、戦後の経済成長と長時間労働はセットとして日本的経営システムに組み込まれてきましたが、バブル崩壊後は、企業の生き残りが優先されて、雇用不安対するストレスと長時間労働による疲労が広がり、精神疾患・自殺が激増し「過労死」という言葉も広まりました。
しかし、長時間労働や業務量過多によって起こる精神疾患やそのことによる自殺等について、認定されにくい現実があり、勤務問題が原因・動機の自殺のうち、労災認定件数はわずか4.3%でしかないとのことで、労災保険制度における労災認定数は過労死の氷山の一角でしかありません。
私たちが学んだこと
- 業務目的達成が働く者の健康より優先される思想、職場風土の見直しが大事。
- 業務量過多と人員不足の中で、過労死と業務不正が同時に発生している場合がある。
- 長時間労働は労働効率の低下を招く。
- 従業員の健康増進は企業イメージや従業員満足度の向上をもたらす。
- 働く者の健康なくして健全な経済は成立しない。